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「ほうれん草が歯の痛みに効く」という噂の考察

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画像 photo AC

ネット上で、まことしやかに
「ほうれん草が歯の痛みに効くらしい」という噂が広がっている。

そんな書き方をするのは、
ザッと検索したところ、「ほうれん草が歯の痛みに効くらしい」という内容は多く見つかるが
その根拠や機序の記述がさっぱり見当たらないからだ。

それよりむしろ、ほうれん草の渋み成分『シュウ酸』が歯の表面を荒らして、
ステインの原因をつくるといった記述が信頼できるサイトにおいて多く見つかる。

秋津駅前歯科クリニックさんより
http://www.evidens-group.com/akitsu-dental/%E6%AD%AF%E3%81%AE%E7%9D%80%E8%89%B2.php


しかし、まったく火のないところに煙はたたない。
噂の内容が”痛みのある歯で噛むと痛みを緩和”であるということは、
食物の細胞壁を破壊することにより生まれる成分が、
歯の痛みを緩和すると示唆している。

そこで、管理人の歯がとうとう痛み出したのをきっかけに
ほうれん草の成分と「歯の痛み」との関係を探ってみた。

文部科学省の食品成分データで検索すると
茹でたほうれん草の成分は以下のとおり
http://fooddb.mext.go.jp/history.pl

そこから気になる成分をピックアップ
*******************************************
たんぱく質 2.6 g
アミノ酸組成によるたんぱく質 2.0 g
カリウム 490 mg
カルシウム 69 mg
マグネシウム 40 mg
リン 43 mg
鉄 0.9 mg
亜鉛 0.7 mg
銅 0.11 mg
マンガン 0.33 mg
ヨウ素 1 μg
セレン 3 μg
クロム 1 μg
モリブデン 4 μg

---ここからビタミン
A カロテン β 5400 μg
A   β−クリプトキサンチン 45 μg
A   β−カロテン当量  5400 μg
A   レチノール活性当量 450 μg
E トコフェロール α 2.6 mg
               β 0.2 mg
               γ 0.3 mg
K 320 μg
B1 0.05 mg
B2 0.11 mg
ナイアシン 0.3 mg
B6 0.08 mg
葉酸 110 μg
パントテン酸 0.13 mg
ビオチン 3.2 μg
C 19 mg
---ここまでビタミン

脂肪酸 飽和 (0.05) g
脂肪酸 一価不飽和 (0.02) g
脂肪酸 多価不飽和 (0.21) g
食物繊維 水溶性 0.6 g
食物繊維 不溶性 3.0 g
*******************************************

このなかで非常に多いのが
カリウム・ビタミンA(βカロテン)・ビタミンK・葉酸だ。

これらを歯の痛みの緩和で検索してみる。
すると、
◆ ビタミンA(βカロテン)ビタミンKは、歯周病との関係性が見えてきた。

・ビタミンA欠乏は、
歯肉上皮の増殖と角化促進を引き起す、または歯肉溝が深くなる。

・ビタミンK欠乏は、
歯周組織の抵抗力を低下させ、歯周病を悪化させるように作用、
また、歯肉から出血しやすくなる。

歯科・矢田クリニックさんより
http://www.yadaclinic.jp/tsushin04.html

そして、
◆ ナトリウムが体内に過剰に蓄積すると、体外への排出を促すカリウムについてだが、
こちらについては、過剰摂取するとむしろ知覚過敏を引き起こすとの記述が信頼できるサイトにある。

高見台クリニックさんより
http://takamidai-clinic.com/?p=19197

しかし、知覚過敏用の歯磨き粉には、「硫酸カリウム」が含まれ、
歯の神経の感覚を鈍くして、知覚過敏の痛みを抑えるそうなのだが、

ファーストデンタルクリニックさんより
http://www.first-dc.com/mm/mm84.htm

同じカリウムという名を持つものでも、
かたや「知覚過敏を引き起こす」
かたや「知覚過敏の痛みを抑える」で、
それらをつなげる記載は見つからない。

よって今回の考察からは除外。

◆ 残りの葉酸について、

四条室町歯科インプラントセンターさんによると、
http://www.muromati-implant.com/blog/archives/142

葉酸には、
・歯周病の炎症を抑える
・歯ぐきからの出血を少なくする
・歯垢を減らす
といった効果が確認されているそうだ。

また、歯垢から放出される毒素をつかまえて無害化してくれるため、
歯ぐきの健康を回復させることに役立つとのこと。


今回の考察では、
ほうれん草は歯の痛みに効く、というよりは、

「ほうれん草の『ビタミンA・ビタミンK・葉酸』が歯周病にいい」

ということがわかった。

ただし、いずれも過剰摂取は別のトラブルを引き起こす。
気にかけて、バランスよく摂取する。これに限る。
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ライター中山陽子

Author:ライター中山陽子
医学情報等にもとづいた健康・ヘルスケアについての考察です。

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http://yokonakayama.jp

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